映像詩人・佐々木昭一郎の
四季・ユートピアノ
こういうの撮れる人、もう出てこないね。才能ってだけでなく、時代の話。
(1980年放映・佐々木昭一郎の映像詩)
自分が初めて観たのはリアルタイムではなく、NHKアーカイブス深夜再放送番組だった。
思い起こせば自分がピアノの音色に詩をイメージするようになったキッカケだったと思う。
* 四季・ユートピアノ
ピアノ調律師・栄子の音の記憶をたどる映像詩。栄子は幼いころ雪の夜に兄と学校に忍び込んで弾いたピアノの音が忘れられない。それは兄との別れの音・・・。雪国から都会に出て、ピアノ調律師となった若い女性の心象を、さまざまな音や美しい四季の自然と共に描く。作、演出は佐々木昭一郎。主演は中尾幸世。第32回イタリア賞RAI賞、国際エミー賞優秀作品賞ほか、多くの賞を受賞。